これまでの介護の日々を思い返していると
あの場合はこうすればよかったんだなとか
あのときこんな選択もあったんだなと
当時の自分の経験値の低さを悔やむ。
5年前のあのときもっとこうすればよかった
10年前のあれはこれならよかった
20年前のあの問題の答えはこれだったのに
今ならはっきり見える答えが
当時はまるで分からなかった。
もっとよりよい環境を作れたのに。
救えるいのちが確実にあったのに。
確か橋本治さんだったか
「知識を得れば得るほど
無知の海岸も伸びる」
という名言を読んだときにはしびれた。
知るということは後悔を生むことでもある。