60代で胃がんを発症した男性には
90代の認知症で寝たきりの母が健在で
妹夫婦が在宅で献身的な介護をしていた。
しかしその放蕩息子は
親の介護を担うどころか
妹夫妻に迷惑をかけ続けて
あっという間に亡くなった。
妹さんの夫が本当に優れた人格者で
義母の介護も快く受け入れ
義兄の面倒も最後までみてくれた。
そして義兄に続いて義母を送った翌年
すべての仕事を終えたかのように
静かにこの世を去った。
本当に見事な人生だった。
偉人のように世間に知られることはないけれど
こんな素晴らしい人生もあるのだと
私は今になって改めて
その生き方をリアルに尊敬する。