こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

上野千鶴子さんの看取り

上野千鶴子さんが入籍していたという

文春の広告を見た時には確かにショックだった。

80年代の男女共同参画からずっと

追いかけてきた識者の一人。

専業主婦の仕事には本来

これだけの価値がある

と驚くほどの年収額をはじき出したのも

上野さんではなかったっけ。

 

その上野さんご本人の寄稿が掲載された

婦人公論を購入。

そこには大切な人を長い在宅介護の末

看取る手続きのために

亡くなる直前に婚姻届けを提出した

という理由だった。

 

どんなに長く一緒に住んでいても

家族親族でなければできないことばかり。

かつて私も同じ経験をしたので痛いほど分かる。

 

上野さんは「養子縁組か婚姻か。」で

迷ったそうだが ふと

「後見人ではだめだったのかな?」

と思った。

認知症ではないから無理なのか。

しかも後見人はもっと前の段階で

家裁に申し立てしたりする必要があるわけで

それは対等な関係性を損なうかもしれず

しかも実子がいるため

認められない可能性もあるわけで

どのみち時間的には

間に合わなかっただろうから

選択肢には上がらなかったのか。

 

あるいは「死後事務委任契約」は

個人間では結べないものなのかな?

 

岡本太郎さんは養子縁組だったし

宇津井健さんは本当に直前だった。

 

なんかもっと時代に合った

融通の利く方法があったらいいのになと考える。

 

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