今読んでいる「人はどう死ぬのか」という
在宅医が書いた本には
具体例がたくさんあるのだが
「老衰死は憧れるようなものじゃない」
というくだりが衝撃的。
考えてみればそりゃそうだ。
静かに眠るようになんて幻想。
介護する側の労力が半端ないだろう。
動けない人の下の世話とか
それに伴う掃除や洗濯が
心身ともに疲弊し どれ程甚大なものか
やったことがない人には想像もつかないだろう。
まだ認知症ならあきらめもつくし
ある程度まではマニュアルもある。
かかりつけ医曰く
父も老衰の域に入ってきているわけだが
寝ているだけの本人は楽なもんだろうと思いきや
やっぱりこころの中でいろいろ思うこともあるようで
ボケられないということが実はとても
つらいことなんじゃないかという気がする。