父が倒れてから丸2年になろうとしている。
珍しい星の配置の夏至だったこともあって
その時期は覚えているのだけれど
そのときの話をここに書くことは
まだできずにいる。
今思い返してやっと少しずつ
平常心を取り戻している自分がいる。
手術の時間は病院に来るように言われながら
家で冷蔵庫の掃除をしていたりした自分は
その頃そうとう混乱していたんだろう。
倒れたことや入院したことよりも
退院後の体調の波が大きくて
朝から晩まで気が気じゃなかった。
夜中にハッと目が覚めて
父の寝息がうっすら聞こえるのを確認し
「大丈夫 まだ生きている」と
ホッとするのは今も続いている。
当時はまだかかりつけ医もなく
仮に急変があっても入院した大病院に
電話したところでどうにもならず
不調に対応できるルートが
確保できていなかったから。
救急車を呼んだり
警察経由で医師が来るような状況を
このマンションで起こすのはいやだなぁと。
やっとのことでかかりつけ医も決めて
全部の道をつなぐことができた今
ちょっとだけ意識から外せる時間が持てるこの頃。