なかまぁるのアーカイブ記事
「認知症は、神様の親切」を読んでふと考える。
父は今「家に帰りたい」と思っているだろうか。
その「家」とは どこだろう。
母と暮らしていた実家だろうか。
この狭い部屋だろうか。
それとも生まれ育った海のそばだろうか。
認知症がまったくないので
自分が置かれている状況は分かってる。
かといって自滅願望を持つタイプではない。
妄想に逃げ込むこともできず
ただ痛みと向き合う日々は
不便でつらいことだろう。
認知症の母が入院したときは
心底ホッとしたけれど
父の場合は
痛みやその先への不安で
押しつぶされたりするんじゃないかと心配。
もしかしたら認知症になれない方が
苦しいことが多いのかもしれないと
父についてはたびたび思う。