父はダシの味が分からない舌だったので
どうしても化学調味料を使わねばならず
しかもインスタントラーメンが大好きという
ことごとく私と真逆の人だった。
私は「食」が雑になるのが本当にストレス。
メラミンの器も辛かった。
そのためにこの13年は不調も多かった。
最近は調味料も少しずつ切り替えて
しまってあったたち吉の器も出して
だんだん元の状態に戻ってきた。
ダシは煮干し丸ごとで
塩麹も醤油麹もできあがり
キノコを天日干しにしたり
めんつゆとポン酢も定期的に自作。
ずっとやろうと思っていた
らっきょうを漬けてみた。
むかし母を手伝っていたときを思い出す。
庭先の水場で二人しゃがんで
かまぼこ板の上で根を切って
母がバケツでざぶざぶ洗った。
ものすごい重労働の記憶だけど
やってみたらめっちゃ簡単だった。
甘くない塩らっきょう。
塩のうまみでダシみたいなコクが出る。
そのうち梅干しや納豆、味噌も手作りしたい。
ツナも缶詰をやめてコンフィに。
シャトルシェフがあるから万全。
自分好みの味ができあがると
やっぱり毎日の食事が
幸福感に満ち満ちる。