「そうか、もう君はいないのか」
母が旅立って一年。
昨年の今日 深夜0時過ぎにかかってきた
病院からの電話の音は忘れない。
いまでも「ついさっき」の出来事みたいで
よくよく考えないと現実を理解できないときがある。
城山三郎先生が書かれたこのエッセイは
奥様を亡くされた前後の気持ちを
ていねいに書かれたもの。
改めて読んでみると
内容もさることながら
このタイトルに込められたすべてに
ひたすら涙が落ちる。
この一年毎日のように考えた
この空振りのような
行き場のない想い。
「ああ、もう母はいないんだった」