こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

【本】そうか、もう君はいないのか

「そうか、もう君はいないのか」

城山三郎著 新潮文庫

 

母が旅立って一年。

昨年の今日 深夜0時過ぎにかかってきた

病院からの電話の音は忘れない。

 

いまでも「ついさっき」の出来事みたいで

よくよく考えないと現実を理解できないときがある。

 

城山三郎先生が書かれたこのエッセイは

奥様を亡くされた前後の気持ちを

ていねいに書かれたもの。

 

改めて読んでみると

内容もさることながら

このタイトルに込められたすべてに

ひたすら涙が落ちる。

 

この一年毎日のように考えた

この空振りのような

行き場のない想い。

「ああ、もう母はいないんだった」