こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

機動力

「面倒くさい」が口ぐせになるのが

アルツハイマーの初期という説も聞いたことがある。

 

高齢になると身体を動かすことひとつが大変で

そうまでしてやることもないかと

うちの父みたいに日がな一日寝ているように

なってしまうのかもしれない。

 

高齢者が若い方と接するととても元気になるのは

その生命力あふれるエネルギーに

触発されることもあるだろうけれど

「ここに行こう!」

「あれを食べよう!」

みたいな貪欲さが高齢者の心も体も

突き動かすのではないかと思う。

 

施設や病院で決まっている時間割もイベントも

それに沿ってはつらつと動く専門家の方々も

高齢者の重たい心と身体を動かすための

機動力となっているような気がする。

 

家族の言うことなど

何が何でも聞こうとしない父を

なんとか若い人の多い世界に触れさせられないかと

頭をひねる毎日。