こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

安全基地

父にも母にも感じていたことは

心の中のポッカリ空いた大きな穴。

それはたぶん「安全基地」を持たないまま

ずっと生きてきたからなんだろうと思っていた。

 

最近体調不安定な父は

ようやく私が頼りになるのだと認識し始めた。

 

いつもまわりが見えていなくて

一人閉じこもって生きていた父が

私を頼るようになったということは

天地がひっくり返るほどの大きな変化。

 

それは取り返しのつかない「老い」であると同時に

はじめて安全基地を得たという経験なのかもしれない

と思う。

 

うれしいようなさみしいような

長い闘いが終わった後の手持ち無沙汰を

感じているこの頃。