こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

寒の水

寒の入りを過ぎて父がふと

「寒の水を汲んでおいたらいい」と言い出した。

 

これは母が若い頃せっせと守っていた

謎ルールの一つで

2月頃に毎年大量のペットボトルの

水を入れ替える作業をやっていた。

雪が降ろうが手が凍えようがお構いなしで

父も私も手伝いにかり出された。

 

水道水なんだから意味ないと思うんだけど。笑

 

おそらく母が子どもの頃

井戸の水を汲んでいた記憶に

由来しているんだろうと思う。

 

こういうささやかな謎ルールが

家の中にはまだまだあって

否定するのもどうかしらと思いつつ

母がいなくなった今は

むしろあえて踏襲していくのもアリかな

なんて思い始めている。