こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

話しかけてよ

必要なことは準備万端なので

基本的に私から父に話しかけることはない。

 

なにしろ父は耳が聞こえないし

食事中でもイヤホンでテレビを見ているし

なにより一人の世界が好きな人だから。

 

私は黙っているのが苦にならないので

BGMに耳を澄ましながら静かな方がいいし 

用があればさすがの父も聞いてくる。

 

下手すると家で声を出したのが

「ご飯できましたよ」三回だけ

という日があったりする。 

 

そんなある日

父が突然こんなことを言う。

「朝起きたらピーちゃんに餌やるでしょう?

 そのとき話しかけてやりなよ」

 

というか父がまだ寝てるから

あえて黙ってやってるんだけど

そこは聞こえているのか。笑

 

そしてそれはたぶん

もっとオレにも話しかけてよって意味よね?

 

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