こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

トンネリング

思い返せば

介護に入ってからの10年は

まわりが一切見えなくて

目の前のことでいっぱいいっぱいだった。

 

視野狭窄(トンネリング)を起こしていたんだな。

 

脳は基本的にマルチタスクができないから

そういう状態で手を広げると全部だめになる。

事件が起きてしまうのはそのためだ。

 

できるだけ情報遮断して

ひとつのことに集中するのが良いと

無意識で分かっていたんだろうと思う。

 

だからこそあの驚異的な集中力で

二人の介護をやってのけたんだし

実家の処分や引越も一人でできたんだ。

 

最近になってそのことが見えてくる。

やっとトンネルから出たみたい。

 

すがすがしく美しい日常。

そして別の誰かのために生きられる喜び。

 

こんな日が来るとは実は思っていなかった。

 

 

ykaigo.hatenablog.com