こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

一緒に座ろう!

クリニックの帰り

バス停のベンチに父と座っていたときのこと。

 

高齢者が増えてきたので

私は立ち上がり隣のおじいさんに声をかけた。

「いやいやいいよいいよ」

けっこう元気な若々しい声で遠慮している。

私は聞こえないふりをして

時刻表なんかを見に行ったりした。

 

そのおじいさんは私を気にしてまだ座ってなくて

「おねえさん!おねーさん!!」って私を呼ぶ。

「大丈夫だよ あいてるよ 一緒に座ろうよ!!」

大声でそこまで言う?笑

 

ちょっぴり恥ずかしくもあり

いやいやと手を振りつつ離れたところで待つ。

バスが来たので列の最後尾にこっそり並ぼうとしたら

「おねーさん!こっちこっち!」

ふりだしに戻る。

 

にこにことうれしそうなおじいさんに

お礼を行って列に入れてもらう。

おじいさんも

「ありがとう。ありがとうね」とくり返している。

 

なんだかこの頃

いい人との出会いを渡り歩いているような毎日。

 

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