新卒で入った会社では
人事総務を丸ごと任されるという人手不足ぶり。
まだオフコンがあるかないかという時代。
1000人弱の人事管理を手作業でやっていた私に
あるとき部長から突然の指示。
「社員の血液型を一覧にしろ」
社員の履歴書から給与明細まで見れる
自分の立場でしかできない仕事ではあった。
当時血液型占いが流行り始めたころで
適材適所を血液型で分類したいのだと推測。
今の時代なら怒られそうな話だが部長は真剣だった。
結局その作業はいつの間にか立ち消えて
私の残業がさらに増える事態は避けられた。
ただ人と対峙するとき
何らかの「根拠」を求めたい気持ちは今なら分かる。
私の場合
言葉が届かない人と関わるときに
手がかりとしてホロスコープをのぞいたりする。
そして今 私のまわりにいる人たちはきっと
人のために尽くす星を持っているはずで
いつかその魅力的な一覧表を
作ってみたいとひそかに企んでいる。