ずいぶん前に知り合いの叔父さんが
亡くなったときの話を聞いた。
高齢で一人暮らしだったが
家事も買い物も一人でできる方。
だが室内で突然亡くなり
何日か経ってからの発見となったそうだが
その状況はキッチンでフライパンに油をひいて
ガスをつける直前に倒れた様子だったらしい。
話してくれた人と一緒に震え上がる。
もしもガスをつけてから倒れたとしたら
どれだけの大惨事になっていたことか。
こういう「ほんのちょっと」の時間差が
結果を大きく変えてしまうことがある。
高齢になるとそれは予測不能なことばかりで
せいぜい「後から考えて」胸をなでおろす
くらいにしかならない。
高齢者を一人にしたくないのは
こういうわずかなリスクが増えることを
何としても避けたいからなのだ。