深夜1時半。
ガラガラガッシャーンと
派手な音がして飛び起きる。
父の部屋だ。
行ってみると父がベッドの脇で座り込んでいる。
「転んじゃったよ」と笑っているので
何だ大丈夫じゃんと私はすぐに寝てしまった。
明るくなってみるとけっこうな惨状で
何をどう引っ張ったのか
コンセントの差込口が一つ
ダメになってしまっていた。
倒れた拍子にコタツの角に打ったのか
肋骨の一番下辺りが激痛だと。
整形外科でレントゲン。
診断は「打撲」で湿布の処方のみ。
でも痛いってことは
内臓出血があるかもしれないし
倒れたってことは
脳虚血があったってことだからな。
頭をぶつけなかったのは奇跡。
骨折しなかったのも奇跡。
幸い二日後にはいつものクリニック。
看護師さんに状況を説明してから診察室へ。
深刻な顔をしている我々に先生は
「コケたんだって?」
明るい人で何より。笑