高齢者は今の時代を
生きているのではないのだと思う。
遅れているとかそういうことではなくて
その人が長年生きてきた時代は
今とは明らかに違うのだ。
その人の快適や意思を
実現することのお手伝いでは
その人が見ているリアリティを
まず体感する必要がある。
その人が大切にしているものも
続けている日常も実は
たぶん私には見えていない世界にある。
私が見ている現実と
その人が生きている時代の大きなギャップ。
そのすき間を埋めたくてずっと
こころの底まで深く覗き込みたいのだ。