ある程度ルーティーンが決まり
私も父もそれを予測して動くようになると
手をはなせる時間が増えてくる。
意識の中では
引き受け続けているから。
今まで父が不安になるときは
私が「もう知らん」と
手をはなそうとしたとき。
父を完全に忘れて
自分だけの暮らしに戻ろうとしたとき。
一人で生きられない父は
そりゃあ骨折してでも
心臓痛めても
引き戻そうとするわけ。
無意識に。
かつて同じように
意識から消した人は
すぐ亡くなってしまい
ひどく後悔したことが何度もあった。
そうなってはならないという
自戒もある。
最近になって私は
つきものが落ちたかのように
腹をくくれている。
いまさらじたばたしたところで
大差ない。
毒を食らわば皿まで。
そうなると父が安定して
協力的になる不思議。