懐かしい人から手紙。
ややこしい話を書いてきたように見せて
「会いに来て」
ってことなんだろうと思う。
歳をとって身体も動かなくなり
もう一度会えるのか分からない。
覚えていられるのかも自信がない。
これが最後のチャンスだ。
そんな風に私は読んだ。
同封されていた写真を見て
子供の頃の記憶がよみがえる。
ちゃんと頭の中に残っているんだな。
返事を書きながら
思い出した景色についてつづる。
同じ風景を見ている人は
かなり稀有で 特別で
貴重な存在なんだなと実感する。