先日ある俳優さんのインタビューで
「僕は昔から死を意識している」
という言葉を聞いて
私だけじゃないんだと安心した。
それは例えば私の場合
死というゴールに向かって生きる矛盾とか
はかなさとか
逆算してどう今を生きるかとか
恥じなくて悔いのない生き方とは何かとか
死ってどうなってしまうんだろうとか
ぐるぐると哲学的に考える。
こういうことを軽んじたり
考えたことがない人とは
人生観がそもそも合わない。
死を意識し始めると
高齢者はある日フッと行動を変える。
死への恐怖からなのか準備なのか
相続人の手間をかけないようになのか
やり残しを埋めていくかのように
今まで手付かずだったことを始めたり
ずっと続けていたことをやめたりする。
変化に気付いてあれっと思うとき
「死ってやっぱり怖いのかな」と
その心の孤独を思う。