相方が突然いなくなったときは
まわりの人に言われるままに動いて
右も左も訳が分からなかったけど
母を送り 被後見人を送り
自分で何から何までやってみて
相続や死後事務も把握できるようになると
生きているときと
亡くなった後のコントラストの違いが
明らかになってくる。
やっぱりね
生きているだけですごいことなのよ。
若い頃は目の前の小さな躓きでさえ
自分なんかもういなくなった方がいいのかも なんて
考えることが多かったけど
実際に「死」というものがなんなのか
どういうものなのかが分かってくると
逆に「生」の素晴らしさが見えてきて
まだ死ねないなと思うようにすらなってくる。
死に向かって行くのが生だけれど
死を内包しながら生きていくのも生。
死とはすなわち生き様の完結であって
それはすなわち生である。
つまり
死とは生である。
ずっと死を見つめてきたけれど
今は生を見つめている。
両極を体験し理解してこそ完成するのが
今生での人生。