養老孟司先生の話の中によく出てくるのは
都市化によって生活の中から死を排除してしまった
というお話。
確かに私も知っているかつて昭和の時代は
祖父母の同居はあたりまえで
家で亡くなったらそのままセッティングして
人を呼んで葬式を出していた。
暮らしの中に生と死が身近にあった。
それを現代は病院や施設に追いやってしまい
死に触れる機会を失ったのだと先生は言う。
介護が社会化されてからもう20年以上が
経つわけだけれど
施設や制度のキャパオーバーが見込まれ始め
「できれば在宅で」などと方針転換されて
振出しに戻ってきている。
ただ個人的には
施設より家で家族で
面倒見るほうがいいと思っている。
本人も安心だし
人が老いて亡くなる姿は
家族でしか体験できないのだから。
そうしない人というのは
いのちの優先順位が低いからだと思っている。
何が優先されているのかは言うまでもなく。