こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

3・11

1階でイベントに参加している

母が戻ってくるのを

居室で一人待っていたときに

投げ出されるような揺れ。

 

急いで階段を降りていくと

すでに全員が建物の外に避難していました。

大勢の中に母の顔を見つけたときの安堵。

母はきょとん?とした表情で。

 

余震が続く中 どうすることもできずに

皆がじっとラジオの音に耳を傾けていました。

そのうちに室内に入り いつものフロアに戻り

電気もつかない中職員の方は非常食の準備。

母が食べ始めたのを確かめて私は帰ることに。

 

車なら10分くらいの距離なのに

地下鉄も止まり信号も電灯もついていない街を

道を間違えたりしながら

たどりついたのは1時間後だったか。

 

停電中の家で父がひとり

ラジオを必死にチューニングしていました。