仏教というのは本当に
人の心の機微を分かっているなと
つくづく思うのが年忌法要のタイミング。
なぜ二年目から数えに変わって
すぐ三回忌になるのかと
不思議に思っていたのだけれど
それがたぶん心が安定する
ちょうどよい時間なのだろう。
実際 一年前とは何もかもが違っている。
小さな刺激で波立っていた心の中が
揺らぐこともなくなり
母がいなくなった事実は
永遠に変わらない穏やかな平穏として
生活の一部になって常にともにある。
法要は生きている人のためのもの。
お互いに分かち合いいたわり合う機会。
普段できないことをこういう時くらいはね。