実家に戻って喧々諤々ののち
何とか見つけた書類を整理していく。
ふと気付いたのは
「母名義」の財産がなんにもないってこと。
割と新しい小さな生命保険があるくらいで
あとは全部父名義。
「これは父が先に亡くなったり
認知症になったらエラいことだ」
すでに母は認知症病棟にいた。
父がもし母より先に亡くなってしまったら
認知症の母に相続が行くのか?
それって二度手間三度手間では?
その手続きは誰が?後見人って何?
当時ちらっと調べただけで
気が遠くなりそうな手続の数々。
このままではまずいと
あれこれ処分を急いだのだった。
「財産は生きている間に本人が処理するに限る!」