毎年9月は敬老パスの更新月。
郵便局が大混雑するのはこのため。
免許返納してからというもの
父もご多分に漏れず敬老パスを
毎年せっせと更新していた。
父の場合は年額いくらとお金を払うので
元が取れるかどうかが分岐点。
月に一度のクリニックの往復程度では
全く元がとれないので
現金払いで十分だよという私と
毎年モメる時期でもある。
もうクリニックにも行かなくなったので
敬老パスの更新書類が届いたことを黙っていた。
ある日父が急に
「今月で敬老パスが切れるんだ」
あわてて書類が来てるよと言ったら
「もう今年はいいや」と。
よしよしという想いと
どうしようもないさみしさも。
一つ一つできなくなってくる現実を
受けとめるのも
心の負担が大きいだろうに。
認知症でないということが
高齢者にとって残酷だなと
思うことが多々ある。