こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

枯れゆくこと

「子どもの頃は動物を愛で

 次第に花や植物になり

 最後は石を愛でるようになる」

という話は昔から知っていたが

あまりピンときてなかった。

 

なぜ年寄りは皆

神社仏閣をめぐったりするのかと

不思議に思っていた。

 

でも今まさに年寄りの側に来てみて分かる。

 

体力の低下に比例して

ドーパミンノルアドレナリンは出なくなり

セロトニンオキシトシン

幸せを感じることが増えるのだ。

 

欲を満たしたり競争に勝とうなどと

思わなくなり

一人静かな満足や穏やかな心のふれあいこそが

充実感になる。

 

いくつになっても賑やかな人たちとは

距離を置きたくなるし

自分なりの死生感を語り合いながら

寺まわりするのはもはや自然。

 

やっぱり年寄りには年寄りだけの

枯れゆくことを肯定し楽しみながらいられる

幸せな場所があってしかるべきなんだなと思う。

 

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