最近は引き算の暮らし。
住まいも生活もこじんまりと小さくし
終活を考えて物を増やさない。
若い人に道を譲って
がんばったり一番を目指したりしない。
医療も最小限にとどめて
その分ていねいに食事を作る。
バブルをかすっている世代としては
こういう年寄りの暮らし方は
まったくもって地味でつまらないと思っていた。
でもいつの間にか
時代や状況がナチュラルで穏やかに変わり
どこかでずっとこういう暮らしに
憧れていたことに気付いたり。
そして何より
時間をかけて人にちゃんと向き合える。
ていねいにより多くの命と関われる。
死を見据えて
残された時間を逆算して踏み込んでいける。
さらにオキシトシンも十分に。
それを現実のものにさせてくれたのは
母と父の介護の暮らし。
皮肉でもあり
年齢的には自然なこと。
頼りにされるご隠居に
ちゃんとなりたいもの。