被後見人の看取りもあって
このところ業者の方と話す機会が増えた。
本当に細やかな心配りの必要な
大変な仕事である。
私が許せなかった記憶の一つは
火葬場まで来て骨を拾わなかった人たち。
急に「いやだ」「気分が悪い」と動かなくなった。
その親たちはスマホいじりで注意もしない。
どちらもいい歳をした社会人。
亡くなった本人にも失礼だし
施主にも失礼。
火葬場の職員の方々と
葬儀社の担当者に失礼。
施主の代理で走りまわっていた私に
業者の方が「どうしたんですか?」と
くり返したずねる。
あまりにも情けなく恥ずかしくて
ただひたすら私は謝り続けていた。
火葬場まで来ておきながら
御骨拾いを拒むという無礼の極致。
知らなかったと言い訳する厚顔ならば
それは確信犯。
当事者に私からは何も言っていないので
たぶんいまだに自分たちの行いと無礼には
みじんも気が付いていないんだろう。
生きざまは行動に出る。
亡くなった方への態度は
これまでの歴史すべてを物語っていた。
私はこの家族を見限った。