このところ話がちゃんとできる父。
いつも面倒がって適当な相づちで
向き合わずすぐ閉じこもるのだが
最近は会話が続けられるように。
食欲がないとまたため息をついているので
ならば食べられるものはなんだ
あれはどうか これはいけるかと
ひとつひとつ確認していく。
「その日によって食べられなかったりするから…」
と言いかけたら父が
「大変だね」
えっ?
共感できた?
先読みできた?
この反応は
父の性分からしたら奇跡。
普通の会話じゃん
って思うでしょう?
うちでは
今まであり得なかった言葉。
このたった一言に
生まれてはじめて言葉が通じたみたいな
けっこうな感動を覚えたのでした。