介護経験者は皆思うだろう。
何から何まで人にやらせておいて
なぜそのうえ文句つけるのか。
これは最大のストレスであり
長年の疑問だった。
父が食事を摂れなくなってきて
どれほど知恵を絞っても
どうしてもケチをつけるので
辟易していたのだが
ふと
「これって私に言ってるわけではないんじゃない?」
と思うようになってきた。
私の作った料理や選んだ食材や
調理法が気に入らないから
どうにかしろというわけではなくて
「こんなものしか食べられなくなった自分」
という現実を否定したくて言っているのかも
と思うようになった。
特に父はセルフイメージが若いまま。
だから身体が思うようにならないことに
静かに苛立っている。
何とかしようと思っている。
老いを受け入れてはいないってこと。
いやしかしそう分かっても
作る側のストレスは変わらないわけで
何とかしてもらいたいもの。