もともとは父が時間通りに
行動するタイプだったから
それを守っていただけなんだが
いつからか逆転して
「はい時間ですよ」
「ご飯できましたよ」
とお尻を叩くことに。
もともと何もしたくない父。
放っておくとセルフネグレクトがひどいので
あれやこれやと準備しておいてから
早くしろと背中を押すことになる。
一人暮らしだったら
食事もまともにとれないだろう。
今だってやむ無く出かけるときに
置いておくランチは
たいていどれか食べ忘れてる。
父に限らず妻が亡くなると
何もできなくなる高齢男性は
少なくないと聞く。
お尻を叩いてもらえないから。
それは本当のところ
二人でひとりだった相方の喪失
という欠落によるものなんだろう。