こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

こころが整う

母と暮らしていた頃の父は

自分の世界に閉じこもっていて

そのクセがずっと抜けなくて

寒々しい荒野のような孤独。

 

ここにきて

自分が動けなくなってはじめて

まわりで動いている存在が

見えてきた様子。

 

穴の開いたバケツに

せっせと水を注いでも満ちることがないように

どれだけ想いを注いでもカラッポなこころに

長いこと虚しさを覚えていた。

 

その穴を時間をかけてふさいだことで

こころがどんどん満ちてきて

父のこころがみずみずしくゆたかに。

 

ありがとう

たすかるよ

おかげさまで

 

「そんな言葉を知っていたのか!」

といまだに毎回驚く。笑

 

欠落を埋めてこころを満たす。

我々のミッションはここまでくる必要があったね。

 

こころが満ちて

こころが整っていくと

問題はうそのように消える。

 

自分のこころも

相手のこころも

きちんと満ちれば

ちゃんと整う。

 

たとえ残り時間が少なくても

本来の家族になれた気がする。

 

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