こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

バス停にて

今回のバス停は駅前なんだけど

比較的のんびりゆっくりした場所で

高齢者がベンチで並んで15分くらい待つところ。

 

走れば乗れたかもしれないバスを見送って

次のバスまで先頭に座って待つ。

 

ほどなく隣に高齢女性。

人が増えてきたのでちょっとずつずれて

話が届くくらい近くに。

 

「あっ」という小さな声が聞こえたので見ると

かばんの前ポケットを閉じたとき

ファスナーのかみ合わせが外れてしまった。

(どうしたら・・・)と手放しで私を見つめる目。

「うまくはまれば直りますよ」

単線になったファスナーは行ったり来たり

脱線が戻せそうな個所はなし。

 

あきらめたのかパンパンとかばんを叩いて

「もう寿命だね。私とおんなじで」

わははと笑い飛ばす。

いや笑えませんそこは。

 

閉じないポケットを開けたり閉めたり。

「中のものが落ちないようにしないと」

と言ったら

「何もないから。ほら」

とポケットを開けてべろん。

 

続いて反対の方を向いて

今あったことを話し始めてる。

「ポケットが閉まらなくて・・・ほら」べろん。

 

楽しそうだから まあいいか。笑

 

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