遠くの親戚が来て昔話。
そこに出てくる「私」は幼いか
生まれる前の出来事だったりする。
だから実際
母や父から聞いていた話とは
全然違う角度で驚くことしばしば。
それでも私がずっと気にしていたこと・・・
つまり
母や父の態度や長年の無礼を詫びると
そこが突破口になって
「実はね」「本当はね」と
さらに腹を割った話に。
話しながら世界が反転するみたいに
記憶の意味が全部変わる。
そしてお互いに
滞っていたものがすっかり抜ける。
こうやって一人一人ひとつずつ
心の垣根を超えてきた。
そうなればもう「あ・うん」の呼吸。
さすがは遠くても血縁。
生きている間に
こうして心のつながりが戻ってよかった。