一足早めのお彼岸。
いつもより混んでいる納骨堂。
明日から雨だからね。
いろんな組み合わせの人々がいて
人間模様を垣間見るのも悪くない。
一通り済んでコーヒーを飲んでいたら
ふと隣のテーブルの高齢女性と目が合う。
一緒に来ていた息子さんがトイレに行って
手持ち無沙汰でキョロキョロしているところ。
ニッコリ会釈すると
パーっと花が咲いたみたいに笑顔に。
息子さんは細やかにそばで支えていらしたけど
その女性はあんまり話をしていなかった。
バス停で待っていたら先の親子がゆっくり到着。
一つだけ空いていたベンチを
両隣の高齢女性がウェットティッシュで拭いてから
「ここどうぞ。きれいにしたから」
先の高齢女性はうれしそうにニコニコと座って
まるで旧知の友みたいに話し始めている。
息子さんは遠くから眺めている。
私も同じくらいの場所で眺める。
母と息子ってこういう距離感なのかな。
息子さんは文句のつけようがない介護者なのに
会話がないのはやっぱり楽しくないのかもね。
どこの家族もないものねだり。
お墓の前にはドラマがある。