母は最後まで比較的
身体は問題なかったが
若い頃からこころを病んでいて
老いては認知症を併発した。
一方で父は
3年前に倒れてから
一気に身体がダメになった。
それでもあたまはしっかりしていて
89歳を過ぎてなお
さほどのもの忘れもない。
夫婦って不思議。
父と母は何から何まで正反対で
うまいこと補いあっていればよかったが
歯車の型が合わなくて
噛み合うことなくひどい音を立て続けていた。
そこにいつも油を塗って歩いたり
クッションをかませたりしていたのが私。
ずっと昔から思っていたけれど
この家族は生まれる順番か
組み合わせが間違っていたか
もしくは
三人でワンセットだったのではないかと。