こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

ゴミが出ない

父がここに住まなくなって二ケ月が過ぎた。

最初の一カ月はひたすら片付と洗濯とゴミ捨てで

気付かなかったんだけど

ここ一週間ぐらいで完全に

私だけのリズムを取り戻してみて思う。

 

「ゴミが出ない」

「買い物が減った」

「水道代が下がった」

 

トイレの床が汚れないので

拭き掃除の紙ゴミが大量に出ることもない。

 

絶え間なく咳込み

膨大なティッシュを使う人もいない。

 

栄養剤や食べられるものを

必死に買い求めなくて済むので

毎日行っていた買物も週に一回程度に。

 

便失禁で

シーツに毛布に着替え一式を

毎日毎日洗うこともなくなった。

 

 

家の中の「ねばならない」が消えたことと

日々のお金がかからなくなったことで

すごく気分が軽くなった。

 

まあ施設の利用料を考えると

また別の心労が湧くわけだけれど。

 

同時にぽっかり手持ち無沙汰はありつつも

こんなにも世界は自由なのかと

ようやくしみじみ実感し始めたこの頃。

 

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