こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

孤独ではない孤独

ある日食事どきに病院へ面会。

母はすでにテーブルにスタンバイ。

隣には初めてお見かけする高齢女性。

 

認知症とは思えないほどきちんと会話ができる。

「娘さんですか?」

「いいわねぇ来てくれるなんて」

にこやかに私と話していたのだが

次第に雲行きが怪しくなってきた。

 

私が母の食事介助などをし始めたら

その女性は思いっきり泣き出してしまった。

看護師さんが飛んできて「どうしました?」

「うらやましくて・・・うらやましい・・・」

 

病院の方も患者さんもまわりには大勢いるのに

やっぱり家族でないと埋められないさみしさ。

孤独ではないのにこんなにも孤独。

ご家族がもっと来てくださるといいね。