思い返せば母がキレるときは
パターンがあったように思う。
具体的に何がどうとは言えないんだが
「あ 父がこれを言うときはまずい」
みたいなことを感覚で察知した。
その空気感は無意識に
法則みたいなものを見つけていて
その流れを作らないように
話をそらしたり誘導したりすることが多かった。
だから家にいると不自由だったんだな。
一日中アンテナをはりめぐらせて
へとへとになっていた。
そのアンテナを張らなくなったのは
母が亡くなった後のここ数年のこと。
やっと穏やかな日常がやってきたことを
実感するこの頃。
こんなに毎日は平穏なんだなって。