こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

大きな赤ん坊

遅ればせながら本年もよろしくお願いいたします。

 

 

 

父も無事年越し。

年末の不調から考えて

ちょっと厳しいのではとひそかに思っていたが

何とか持ち直して元気回復。

 

元旦の朝にノンアルコールお屠蘇で祝いながら

父からの「お言葉」に驚く。

 

「去年は何から何までお世話になりっぱなしで」

「大きな赤ん坊を抱えているようなもんだもんね」

 

自省的視点を持っていない人だったはずが

まるで中の人が入れ替わったみたいに

私への感謝を並べる。

こんな言葉を知ってたの?!とびっくり。

 

介護が孤独でつらい理由は

本人が分かってなくてレスポンスがないことにあると

常々思っているのだけれど

こうして言葉にして届けられると

苦悩の10年が一瞬にして吹き飛ぶ威力。

 

想いが届いたときに

その人の心は満ちる。

 

人の心が変わる瞬間を見た。

 

母は無理だったけど父は何とか間に合った。

期待していなかっただけに

驚きと喜びは大きい。

 

大きな赤ん坊を今年も引き受け続けます。

決して手を放さずに

さらに心を満たし合える

よりよい「最期の季節」作りを。

 

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