こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

髪を洗う

このところの星模様で

世界は地震かミサイルかと戦々恐々していたら

なんとギックリ腰。

そうきたか。

 

定期的に来るこの爆弾には馴れているが

少々工夫が必要で

さてどうやって髪を洗うかなと

知恵を絞っていたときにふと

よみがえる子供の頃の記憶。

 

髪を洗うときは

母が私を身体ごと抱えあげ

私はただ母の腕の中で

仰向けになってじっとしていた。

そのときに見つめていた

壁のタイルや木の窓枠や白い天井なんかが

ふと記憶の底から浮かび上がる。

 

覚えているもんなのね。

 

歳をとってから母が入院したとき

一度だけ私が母にドライシャンプー

したことがあった。

髪はもう細くて少なくて

地肌の固さだけをリアルに覚えている。

 

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