こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

見えないバリアー

パーソナルスペースが広いうえに

絶対そこには踏み込ませないという

強い意志で強化されたバリアが

父のまわりにはずっとあった。

 

家族なのに遠い人。

 

娘としては別に構わないけど

母はつらかっただろう。

母は人のパーソナルスペースに

ドシドシ踏み込んでいくタイプだったから

父の拒絶にはずっと傷ついていたんだろう。

 

そんな父のバリアーがこの頃なくなっている。

 

用もないのに話しかけてくるとか

隣の椅子に座っていられるとか

テレビに逃げなくても会話ができるとか。

 

老いたのか呆けたのか気力喪失か。

ようやく私の存在が見えてきたのか。

いずれにしても

やっと普通の人に戻ったねぇ(泣)

 

いつもこのバリアーのせいで

何をするにも一拍二拍手間だった。

今は信じられないほど

コミュニケーションはスムーズ。

 

 ***

 

ここ3カ月ほどほぼ食事は液体のみで

もはやこれまでかと何度も覚悟を決めたんだけど

最近少しだけ食事がとれている。

久々に食べてくれたまともな料理。

漬けサーモンとエビのマリネ。

さっぱりしているのがのどを通る様子。

 

またしてもサラダ記念日か!笑

 

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