こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

銀行にて

都合1時間以上待たされる手続きの最中。

隣のブースの話が聞くでもなく聞こえてくる。

 

旦那さんが亡くなり相続手続き。

知らない口座があったことに驚いたり

ストレスのあまり耳が聞こえなく

なったことなどを話していたら

気持ちが高揚されてきたのか

旦那さんの最期の様子を

声高に 詳細に語り始める。

 

り・・・リアルすぎるでござる。

 

耳をふさぐわけにもいかず

はてどうしたものか。

 

対応している銀行員の方の声は聞こえない。

うなづいているのだろうか。

困っているのだろうか。

なんかどうしようもない空気が流れている。

 

やるせない。

 

「まさか自分がこんなことに

 遭遇するなんて思わなかった」

とつぶやいて静かになった。

 

突然の別れ。

まだ納得のいかない心。

 

誰かがとことんまで

聴いてあげられたらいいのにね。

 

銀行の窓口の方は

若い方ばかりだけど

どんな対応をするべく

研修を受けているんだろうかと

チラと考えたり。

 

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