こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

待てない人

役所のエレベーターホールで

イライラと歩きまわっている高齢女性。

上行きのボタンを何度も押して

やっと開いた扉に駆け込んだ。

 

(それ下行きだけどなー)と眺める私。

まあ下に行くのかもしれないし。

 

しぱらくしてようやく開いた上り行き。

乗り込んだら先ほどの女性が

私を見て顔をひきつらせている。

 

いや別に気にしてませんが。

 

私が降りる階に着くと

その方は真っ先に飛び出す。

一目散に駆けて行き

私も向かう窓口で既にもめている。

 

書類の内容を確認したい窓口の方と

一刻も早く帰りたいその女性。

結局書類を叩きつけるように置いて

また飛んで帰った。

 

一度では終わらないだろうなあ。

 

既視感があったのはこれ

うちの母も父もこういうタイプだから。

 

無駄に急いで全部間違ってるっていう。笑

それをやり直して歩くのが私。

 

ああそんな日々があったなぁと

むしろ懐かしく思い出した。

 

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