こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

ひとつひとつなくしていく

昨日までできたことが

今日はできなくなって

ひとつひとつ

階段を下りていく。

 

ゆっくりゆっくりと。

 

頭はしっかりしているが

身体が追いつかない。

気力が少しずつ小さくなって

ひとつまたひとつ

灯火を消していく。

 

そのことを責められるくらいの

体力があるうちは

回復もまたあったのだけれど

もうそれも私にバトンが渡され

私もそれを許して

穏やかに日々は

坂を下っていく。

 

急降下することはないと分かる。

一歩ずつ ひとつずつ

忘れ物のないように

足もとを確かめながら

ゴールに進んでいく。

 

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