バスの時間までちょっと待つかな
と駅ビルの入口で携帯などいじっていたら
ふと一人の女性と目が合う。
その方は不自然な位置に立っていたので
大丈夫かなと私が思った瞬間
「ちょっとお聞きしたいんですが」
私は普段から街中で
高齢者にめっちゃ話しかけられるんだけど
最近は障害のある方からもよく話しかけられる。
たぶん「周波数」みたいなもので分かるんだと思う。
この人には話せるかどうか。
このお店は何時に開きますか?
10時までは・・・あと15分くらい。待てる?
うん。待てる。〇〇はまだ開かない?
あ〜レストランは11 時かな。どこかに座る?あっちにベンチあるよ。
座らない。大丈夫。ここが開くのはまだ?
うん。あと10分ちょっとね。私いなくなるけどここで待ってられる?
うん。待てる。
話ができると分かって
立ち去ろうとする私に
名残惜しそうに次々話しかけてくる。
そのリズムは我々がよく知っているもので
支援慣れしている方。
普段は誰かか常に一緒にいるんだろう。
開店まで一緒に待ってあげたかったけど
バスを逃してしまうのでやむなくお別れ。
一人で外出はやっぱり心細いから
誰かと話したくなるよね。