こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

ツンデレ面会

男親に娘が会いに行くというのは

けっこうややこしいものなんだな。

 

そもそも施設入所前だって

好んで一緒に住んでいたわけじゃないし

家の中で会話が弾んでいたわけでもない。

 

母親とか叔母だったらこれ

延々に話すことはあるんだけど。

 

フロアで面会手続きをしている間に

職員さんが車いすの父を連れてきてくれる。

職員さん「誰だか分かりますか?」

「・・・分かりませんっ!」と父。

いやフロアに着いた瞬間に目が合ってたけどな。

 

私は(また言ってるわ・・・)と思うだけだが

職員さんは真顔でドン引きして困っている。

 

施設側にとっては

「家族が認識できなくなった」となれば一大事。

認知症発症か介護度変更か

瞬時にいろんなことを考えるだろうし

日々のルーティーンにも大いに影響する。

 

「ど、どうぞこちらへ」と面会用スペースに案内されて

そこで父とガッツリ話す時間になるのだが

特別 話があるわけでもない。笑

「ご飯食べた?」「うん」

「眠れてる?」「うん」

会話は続かない。

なかなかに困った時間である。

 

口を開いたと思ったら

「面会時間は決まっているのか」

と何度もそればかり聞くので

いたたまれないから

帰ってほしいのは同じなんだろうと

ものの十数分で帰るはめになる。

 

帰りがけ先ほどの職員さんが

「み、見えなかっただけですよね??」

ってまだ気にしている。

「そうみたいですね(そういう性格なんですよ)」

 

介護職員の方といえば

認知症の方の一挙手一投足に

神経とがらせている印象だけれど

反応の薄い入所者(父)もまた

まあまあ面倒なのかもしれない。

 

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