こころ遊多加な介護へ

暮らしといのち

パラレルワールド

先月のこと。

 

1年以上仕事で通う施設に向かう。

バスはいつもの駅いつものバス停。

ただ時刻表を見たときに

「あれ?変わったのかな」とは思った。

いつもは15分刻みだったのに

20分の発車だったから。

 

そのバスが二叉路を左に曲がったとき

「こっちじゃない・・・バス間違えた?」

と初めて気が付き冷や汗が出る。

 

とにかく下りないと間に合わない。

このあたりのバスは間隔が長くて

次のバス停はだいぶおかしなところに着いてしまう。

 

「どこだろうここ」

普段なら歩いて戻るところだが

約束の時間まで10分しかない。

 

携帯でTAXIを呼ぶ。

すぐにこちらに向かってくる。

「着きました」とメッセージが入るが車はない。

「見当たりません」「連絡ください」とやり取りをした後

「電話をかけます」と返事があったけれど

いっこうに電話はかからない。

そうこうしているうちに5分が過ぎて

キャンセルにされてしまった。

 

「どうしよう」

とりあえずもとの路線に戻らないと。

歩いて最寄りのバス停に向かう。

タイミングよくバスが到着し

二叉路手前まで戻ってくる。

 

時刻表を確認するも

「こんな行先の路線だったかな?」と

乗るべきだったバスの情報が

まったくもって記憶にない。

 

幸いバスは数分で来た。

そこから二叉路を右へ行き

いつものバス停に着く。

 

あれだけすったもんだがあったのに

到着した時刻はほぼ約束通り。

 

私はあの瞬間

どこの世界にいたんだろうか。

 

最近こういう不思議な出来事が続いている。